「驚愕する思い」はこっちのセリフだ 小池氏

2021年02月25日 06:02

 日本共産党の小池晃書記局長は22日の記者会見で、菅総理の長男で東北新社に務める正剛氏から接待を受けていた秋本芳徳前総務省情報流通行政局長が週刊誌の報道に「天を仰ぐような驚愕する思いを持った」などと国会答弁したのを引き合いに、総務省の調査結果に「こちらのセリフだ。本当に天を仰ぐような驚愕する思いだ」と高額接待に疑義を感じず総務省幹部が『局ぐるみ』でどっぷり浸かっていたことの倫理観の欠如に呆れていた。

 小池氏は「局ぐるみで接待に応じていたことは、東北新社と深い関係にあったことを示すもので、(1998年の)大蔵省接待汚職事件に匹敵する」と深刻な問題だと改めて提起した。特に、今回の問題で、東北新社以外の関係者とは宴席していないことから見ても、特別な関係が疑われる。

 宮本徹衆院議員はSNSで「予算委員会も終盤戦に向かっていきますが、菅総理の長男も関与した総務省接待疑惑はようやく現職官僚への接待概要が明らかになったところ。目的、行政への影響、解明はこれから」と調査結果を受けた真相解明への追及が必要との姿勢を見せている。

 総務省が22日の衆院予算委員会理事会に提出した「国家公務員倫理規定違反の疑いのある会食関係資料」を提出。接待を受けていた職員は12人に及び、延べ38件、また内閣広報官の山田真貴子氏も2019年11月に東北新社から高額接待を受けていたことが分かった。(編集担当:森高龍二)