広報官辞職「重要な時期に申し訳ない」と菅総理

2021年03月02日 06:50

 菅義偉総理は1日、記者団の質問に答え、山田真貴子内閣広報官の辞職について「国会審議の極めて重要な時期に職を辞す。こうした事態に至り、国会はじめ皆様にご迷惑をおかけしたことを大変申し訳なく思う」と述べた。後任については「業務に支障をきたさないよう、できる限り早く決定する」と述べた。

 任命責任については「行政経験が豊かで、前首相の広報の秘書官もやっていたので、期待を込めて任命した。このような形で辞任されることは大変残念」などと語った。

 山田氏は総務省審議官時代に利害関係にあたる菅総理の長男勤務の東北新社から高額な会席接待を受けていたことが明らかになり、月給の10分の6(約70万円)を自主返納。一方で職務は続行する意思を示していたが、体調不良を理由に入院し、1日、広報官辞職を申し出、持ち回り閣議で了承され、辞職した。辞職は接待問題での責任からではなく、体調不良による辞職としている。(編集担当:森高龍二)