高級官僚の接待問題「全省庁対象に調査必要」

2021年03月06日 08:58

 菅義偉総理の長男・正剛氏が勤務する東北新社から供応接待を受けていた総務省幹部がNTT幹部からも高額接待を受けていたほか、農水省では事務方トップの事務次官らが大手養鶏業者の元会長から接待を受けるなど公務員のモラルが問われる問題が相次いで発覚していることに、立憲民主党の泉健太政調会長は4日の記者会見で「全省庁での調査を進めなければいけない」と全省庁を点検する必要があると求めた。

 泉氏は「安倍政権以来、長期政権が続き、公務員倫理も相当破壊されてきているのではないか。現場で頑張っている公務員はルールも遵守をしながら本当に奮闘していると思う。一部の幹部がこのように接待を受け、それに応じてしまっているということ、それを監督できていないことは極めて問題だ」と「非常に深刻な腐敗ぶりだ」と警鐘を鳴らした。

 参院の予算委員会について、泉氏は「やはり今の政府予算には新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の深刻な状況に合わせた対策費が足りない」と述べ「われわれとしては持続化給付金、生活困窮者への定額給付金の再給付といったことを求めていくつもりだ」と述べた。

 また「5兆円の予備費の削減も求めている。歳出をしなければいけない項目がいくつもあることを考えると、予備費を残しておくのはおかしい。政府の方でも感染予防対策をもっと自信をもってやって頂きたい」と求めた。(編集担当:森高龍二)