NTT問題「行政への影響、徹底追及」と志位氏

2021年03月07日 09:13

 日本共産党の志位和夫委員長は4日の記者会見で、総務省の谷脇康彦総務審議官がNTT社長ら幹部から高額接待を受けていた問題に、谷脇審議官が「東北新社以外はなかった」と供応接待を受けたのは東北新社のみだった旨を国会で答弁していたことに触れ「国会答弁が虚偽だったということだ」と批判した。

 そのうえで「何より、菅政権が最大の看板にしている『携帯利用料の引き下げ』にかかわる接待疑惑という点がきわめて重大だ。行政がゆがめられたことにならなかったか、徹底的に追及する」と行政への影響がなかったのか追及していく姿勢を強く示した。

 谷脇審議官は4日の参院予算委員会で「疑念を抱かせることになった」と陳謝したが、会食にはNTT側が示した費用を負担しており「倫理規定に抵触しないものと認識していた」と釈明した。

 総務省はこの問題も含め、通信事業者全体に範囲を広めて調査するとしており、先の調査後に出てきた高額接待問題だけに、実効性のある徹底調査が求められている。ネット上では「通信業界だけに絞っての調査でよいのか」「総務官僚の発言は信用できない。証人喚問の場で答弁させるべき」など不信の声が相次いでいる。(編集担当:森高龍二)