岸信夫防衛大臣は16日、日米2プラス2(両国外相・防衛相)会合と日米防衛相会談を控えた記者会見で「中国の動向を含むインド太平洋地域の最新情勢、日米防衛協力の強化に向けた議論を行う予定だ」と語った。
岸大臣は「バイデン政権が発足し間もないこの時期に、国防長官、国務長官が最初の外国訪問先に日本を選んで訪問されることは、米国が日米同盟を大変重視している現れと考えている」と述べた。
そのうえで「この機会に忌憚のない意見交換を行って、日米同盟の抑止力・対処力の強化につなげていきたい」とした。また「中国海警船の問題もある」とした。
また、さきのオタワ会議出席の際、最も訴えたかったことは何だったのかを聞かれ「(中国の)東シナ海・南シナ海における一方的な現状変更の試みも含め、地域の安全保障環境について概観をし、中国海警法をめぐる問題について、国際的にしっかり声を上げなければいけないと。そして、関係各国との連携というものが必要だということを訴えさせていただいた。また、自由で開かれたインド太平洋の維持・強化に向けた防衛省・自衛隊の取り組み、カナダとの防衛協力についても普遍的価値を守るために各国が連携していくことの重要性について言及させていただいた」と語った。(編集担当:森高龍二)