女性への侮辱的表現で引責辞任した東京五輪・パラリンピック大会組織委員会・前会長の森喜朗氏に続き、今度は大会の開閉会式の総合企画・エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターの佐々木宏氏がタレントの容姿を侮辱したと受け取れる発言で18日、辞職した。橋本聖子会長が発表した。
橋本会長は「佐々木氏の発言は不適切で、大変遺憾。私は会長就任の際に、国民の皆さまの信頼回復に努めるべく、ジェンダー平等の推進を重要施策のひとつに掲げて、今日に至るまで、スピード感のある実行に努めておりました。このような出来事はあってはならないことです」と断じた。
そのうえで、佐々木氏からの辞意について「東京2020組織委員会がジェンダー平等推進を重要施策として挙げている以上、辞意を受け入れることとした。開幕も迫っており、今夏に安全最優先の大会を開催して、開閉会式においても、世界中の多くの方にスポーツの素晴らしさ、東京日本の魅力、多様性と調和などの重要なメッセージを届けたいという考えは変わらない。後任人事を早急に進め、大会実施に影響のないよう、会長としても責任をもって取り組んでまいります」と後任人事も早急に行うことも含めたコメントを発表した。
佐々木氏は「渡辺直美さんに対しては、大変な侮辱となる私の発案、発言となること。これは取り返しのつかないことです。心から反省して、ご本人、そして、このような内容でご不快になられた方々に、心からおわび申し上げます」との謝罪文を発表。「調子に乗って出したアイデア」で軽率だったと自戒した。(編集担当:森高龍二)