東京2020オリンピック・パラリンピック大会組織委員会は22日の理事会開催前に理事の來田(らいた)享子中京大学スポーツ科学部享受から「オリンピック憲章とジェンダー」をテーマに講演をしてもらい、理解を深める。
橋本聖子会長は記者会見で「講演は理事・監事のほか、評議員、組織委員会職員、パートナー各社の皆さまにも配信し理解を深める」とパートナー各社にも「五輪憲章とジェンダー」学習の機会を提供するとした。
また理事会として小谷実可子スポーツディレクターをヘッドに『ジェンダー平等推進チーム』における取り組みの素案を示し議論いただくとし、新たに就任した12人の理事にも出席してもらう予定と述べた。
橋本会長は「重要施策としてスピード感を持って取り組んでいく。ジェンダー平等だけでなく、誰もが互いの違いを認め尊重し合える社会実現の推進に努めていく」と述べた。
この問題を巡っては森喜朗会長が女性を侮辱する発言で会長を引責辞任、後任に選ばれた橋本氏に「オリンピック憲章」の徹底が託された。加えて、元電通社員で大会の開閉会式の総合企画・エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターを務めていた佐々木宏氏も女性タレントの容姿を侮辱する不適切演出案発言で引責辞任。こうした不祥事を踏まえ、今回のテーマの講演が企画されたとみられる。(編集担当:森高龍二)