岸信夫防衛大臣は6日の記者会見で普天間の固定化は絶対に避けなければならないとし「先般の日米『2+2』や日米防衛相会談でも辺野古移設が普天間の唯一の解決策ということを確認している。確実に工事を進めて、1日も早い全面返還を実現し、危険性を除去していくことにつなげていかなければいけない」と工事推進に意欲を示した。
また中国について「中国が第一列島線を越え、第二列島線を含む海域への戦力投射を可能とする能力を始め、より遠方の海空域における作戦遂行能力の構築を目指している」との認識を示した。
また「わが国周辺海空域においては何らかの訓練と思われる活動や情報収集活動も行っていると考えられる(中国の)艦艇、航空機が多数確認されている」とし「中国軍の活動には質的な向上も見られるところであり、実戦的な統合作戦遂行能力の向上の動きもみられるため、防衛省として重大な関心をもって注視していきたい」と語った。
中国軍の動きを巡って防衛省は先週末に沖縄本島と宮古島の間の空母「遼寧」の通過や哨戒機の往復飛行を確認している。また台湾海峡周辺での「遼寧」等による軍事訓練を行うことを中国海軍報道官が発表している。
岸大臣はこうした動きに「中国の活動の活発化、こういったことについて、わが国として重大な関心を持って、引き続き注視していく」と語った。(編集担当:森高龍二)