菅義偉総理は11日の政府与党連絡会議で新型コロナウイルス感染症の感染防止対策について「(東京、大阪などに出している)緊急事態宣言を今月末まで延長するとともに、愛知県、福岡県を追加した。お酒とカラオケの提供の停止や夜の人流を抑えるための対策、テレワークなど、高い効果の見込まれる措置を徹底することで感染拡大を食い止めたい」と強調した。
また「まん延防止等重点措置についても、新たに北海道、岐阜県、三重県を追加した。各都道府県との緊密な連携の下に、対策を集中的に講じることで、感染を封じ込めていく」と語った。
また「ワクチンは対策の決め手だ」とし「自身が先頭に立って全力で進めていく。今週から順次、全国の自治体で本格的な接種が始まっており、24日には東京、大阪の大規模接種センターも始まる。7月末を念頭に、希望する全ての高齢者への2回の接種を終わらせることができるよう、あらゆる手段を講じて自治体をサポートしていく」と7月末での目標達成への強い思いをにじませた。
また武田良太総務大臣は同日の記者会見でワクチン接種に関して「希望する高齢者に7月末を念頭に各自治体が2回の接種を終えることができるよう、国と地方の十分な連携・協力のもと、接種体制の構築を進めていくことが重要と考えている」と述べ「全ての都道府県副知事、政令市副市長と総務省幹部職員との連絡体制を構築し、全国の知事及び課題等を抱える市区町村長に個別に具体的な働きかけを行い、課題解決に向けて丁寧な支援を行っていきたい」と語った。菅総理は7月末までに高齢者へのワクチン接種を完了させたいとし、全国で1日100万回のワクチン接種を目指している。(編集担当:森高龍二)