政府は16日から新型コロナウイルス感染症の感染防止対策で『緊急事態宣言』を14日現在対象になっている「東京・大阪・京都・兵庫・福岡・愛知」に加え「北海道・岡山・広島」を追加する。期間は5月31日まで。
北海道では感染防止対策のため、5日、札幌市内で予定されていた市民マラソンが中止される一方、東京五輪テストマラソンは行われた。その日の夕には札幌市は「まん延防止等重点措置」を要請することを決め、9日から対象となり、取り組んできたが、わずか1週間で「緊急事態宣言」の状況にまで深刻化している。札幌市では14日も新規感染者は499人と3日連続で300人超えになっている。
一方、まん延防止等重点措置地域に関しても14日現在の「埼玉・千葉・神奈川・愛媛・沖縄・岐阜・三重」に加え、「群馬・石川・熊本」を追加する。期間は6月13日まで。
新型コロナウイルス感染症に関しては「イギリス型変異ウイルス」感染拡大に加え、「インド型変異ウイルス」が懸念されているが、14日、大阪府はインドに渡航歴のある40代の府内在住の男性がインド型変異ウイルスに感染し、4月下旬に療養を終えていたと発表した。両ウイルスともに従来のウイルスに比べ感染力が強く、年齢に関係なく強い感染力を有するだけに、一層注意が必要になっている。この状況で東京五輪・オリンピック開催はありえないとの声が多くなっている。(編集担当:森高龍二)