菅義偉総理は新型コロナウイルス感染症対策で高齢者へのコロナワクチン接種を7月末までに終えたい意向を示しているが、厚労省と総務省の調査で、251市区町村が医療従事者の確保困難などの課題をかかえ、接種が終わるのは8月中か9月以降になると回答していることが分かった。
7月末までに2回目の高齢者接種を終える見込みとしたのは1490市区町村。武田良太総務大臣は14日の記者会見で「7月末までに終えるとした自治体は全国自治体の8割以上に該当する」と述べた。
そのうえで8月~9月とした自治体に対しては「 接種を希望する方が増えていく中で、課題等を十分に伺って、厚生労働省など関係省庁にフィードバックするなどし、課題解決に向けて、個別に丁寧な支援を行い、希望する高齢者に7月末を念頭に各自治体が2回の接種を終えることができるよう、全力で取り組んでいきたい」と早期達成に意欲を見せた。
菅義偉総理はこの調査結果に13日の記者団の問いに「報告を受けてショックだった」と述べ「実情を地元出身の衆議院議員の皆さんに話した。7月一杯で終えることができるように是非協力してほしい、そうしたことを申し上げている」と理解と協力を求めた。(編集担当:森高龍二)