東京五輪は11日までに、東京・埼玉・千葉・神奈川に続き、北海道・福島での競技も「無観客」になったことで、全体の97%が無観客での開催になった。
北海道、福島の両知事は有観客による首都圏からの観戦者による感染拡大を懸念しての判断。
北海道の鈴木直道知事は「これまで大会組織委に対し、オリンピック全体で統一的取扱いが必要と申し上げてきたが、東京都に緊急事態宣言が発令されるなど、1都3県を無観客にすることが決定した際に統一扱いにはならなかった。そのため、有観客で競技を開催する場合1都3県から観戦に訪れる状況を避けるための実効性ある対策などを前提条件として求めたが、大会組織委から伺った対策では『実効性を担保することは難しい』と判断した」としている。
鈴木知事は「無観客での開催を決断し大会組織委に伝えて、理解をいただいた」。鈴木知事は「道民の皆様の不安の解消、安全・安心の確保を最優先に判断した」と理解を求めている。
一方、五輪誘致に声高に当時、安倍晋三総理は「福島の復興を世界に」と打ち上げていたが、福島での競技も北海道同様、首都圏からの観戦による来県者増による感染拡大懸念から『無観客』となった。福島県の内堀雅雄知事も五輪組織委に要請し「了解を得た」としている。(編集担当:森高龍二)