日本経済団体連合会の十倉雅和会長は20日の記者会見で五輪開閉会式の楽曲担当メンバーだった小山田圭吾氏が小中高時代に障がいのある同級生を暴行ともいえる行為でいじめていた責任をとり、楽曲担当を辞任したことについて「オリンピック・パラリンピックはダイバーシティ&インクルージョンを理念として掲げている。差別的な発言やいじめは全く相容れない、許されざる行為だ」としたうえで「小山田氏もそれを認識し職を辞し、組織委員会も受諾したと聞いている。それ以上のコメントは控えたい」と語った。
また、小山田氏選任の問題に関して五輪組織委の橋本聖子会長や武藤敏郎事務総長に責任を問う声があるなど、小山田氏問題を含め様々問題が指摘されている組織委の在り方について記者団の質問に「コロナ禍での開催となり世界の耳目が集まっている。こうした中、様々な問題があったのは事実だが、大会成功に向け関係者には引き続き最善を尽くしていただきたい」と激励した。
自身の五輪開会式欠席については「経団連会長として開会式に招かれたが、諸事情を総合的に勘案して出席を見送った。国民の一人として、自宅で家族とアスリートを応援することにした。私が出席しないことで大会の意義や価値が変わるものではなく、成功を心から願っている」と語った。(編集担当:森高龍二)