首都圏4都県 感染者各々過去最多で5675人

2021年07月30日 06:08

 新型コロナ感染症の感染拡大が止まらない。東京都での新規感染者は28日、ついに3177人と3000人台に突入。前の週の同曜日比では1345人の増となり、新規感染者数は過去最多を2日連続して更新する不名誉な状況になった。

 隣接する千葉、埼玉、神奈川でも、千葉が577人、埼玉870人、神奈川1051人と3県ともに過去最多になった。

 この日の全国の新規感染者は9576人。こちらも過去最多となったが、このうち約6割にあたる5675人が五輪開催エリア首都圏4都県で占める深刻さだ。

 関西圏でも大阪の798人はじめ京都は175人で過去最多、兵庫254人、比較的少なかった奈良でも50人になった。また沖縄は347人、北海道227人(うち札幌市が139人)などと広がりを見せている。

 立憲民主党の安住淳国対委員長は記者のぶら下がりで政府のコロナ対応について「感染は予想以上に広がっている。有効な手立てをなんら打っていない政府の対応に大きな問題がある。駅でも、どこでも、だれでもPCR検査が受けられるよう、諸外国のような態勢をとれと野党は1年以上にわたって言ってきた。しかし、1300万人の東京都も検査は未だに1万人いかない。こんな感染対策ってありますか。実態は、もっと、相当な数になるのではないかという危機感を(我々は)持っている」と問題を投げた。

日本共産党の志位和夫委員長はツイッターで「この現実を前にして、根拠のない楽観論をふりまくことは、絶対に許されない。五輪開催に固執したことが矛盾したメッセージとなり、何を言っても国民に対して説得力がなくなっている。この根本を正さない限り、解決の道はない」として、改めて五輪中止を求めた。(編集担当:森高龍二)