「自民党に政権与党の資格ない」枝野・福山両氏

2021年09月05日 08:30

 菅義偉総理が自民党総裁選に出馬しないと3日表明し、事実上の「退陣表明」を行ったことから、立憲民主党の福山哲郎幹事長は「衆議院の残り任期が50日を切る中、何よりコロナの感染拡大が続き、国民の命と生活が危うい中で、総理が総選挙の日程も決めず、臨時国会も開かず、投げ出すなどありえない。無責任極まりない」とツイッター発信。「自民党も政権与党の資格なし」と断じた。

 また枝野幸男代表は国会内でのぶら下がりで記者団に「総理も無責任、自民党全体に、もはや政権を運営する資格はない」と断じた。

 そのうえで「自民党内の権力闘争でなく、新しい政権を発足させる、我々はその準備が既に十分に整っている。この困難状況を一刻も早くおさめることに向けて全力を挙げたい」と政権を担当する準備は立憲としてできている旨強調し、政権交代を一刻も早く実現させてほしい、との思いと自信をにじませた。

 枝野代表は「国民生活は新型コロナ感染症の感染爆発と医療崩壊の状況にある。医療従事者、飲食店にとどまらず、事業継続の瀬戸際にある様々な事業者のみなさん、困窮の極みにいる生活者の皆さんに対し、一刻を争うコロナ対応が求められている状況で、見通しのないまま、こうした事態に至ったことに怒りを持って受け止めており、自民党に、責任ある対応を強く求めたい」とも語った。(編集担当:森高龍二)