北朝鮮が日本のほとんどを射程におさめる「巡航ミサイル」試射に成功したニュースが巡っているが、佐藤正久元防衛政務官、元外務副大臣)はツイッターで「中国は既に自前の測位衛星と共に巡航ミサイルを保有、実射訓練も」しているとし「北朝鮮はこれからの段階。中国の脅威とは別次元」と発信した。
佐藤氏は14日「少し慌てすぎ。過小評価はいけないが、時速700km程度の北の巡航ミサイルで煽りすぎ。中露はこの種巡航ミサイルは既に保有。日米での対応も可能。今はHGV(極超音速滑空ミサイル)、HCM(極超音速巡行ミサイル)への対応力を整備する段階」と注力すべき対応を誤らないように提起した。
佐藤氏は13日のツイッターで「北朝鮮発表内容が事実かは不明だが、1500kmを約2時間飛翔だと速度は音速以下→北朝鮮『新型長距離巡航ミサイル発射成功…1500キロ先の標的に命中』。 北朝鮮に加えて、中露の極超音速巡航ミサイルは、マッハ5以上で低空変速軌道。それから日本を守るための装備が必要」と中露への防衛対応の重要性をアピールしている。
ちなみに聯合ニュースは北朝鮮試射の巡航ミサイルの飛行距離能力について「韓国軍が保有する巡行ミサイル『玄武3C』 と同水準」と報じた。「国連安保理の決議に反しない巡航ミサイルの試射を通して、低レベルでの武力示威を行ったとみられる」との見方をしている。(編集担当:森高龍二)