独フォルクスワーゲン(VW)グループ傘下で、VW・AGの日本法人であるフォルクス _ワーゲングループ・ジャパン(VGJ)と、同じくグループ傘下のアウディAGのインポーターであるアウディ・ジャパンは、2022年1月1日を効力発生日として、VWグループ・ジャパンを存続会社とした吸収合併を実施すると発表した。なお、2021年11月16日付で合併公告を行なっている。
現在、VGJの下で輸入販売しているVW及びベントレー、そしてアウディとランボルギーニの4ブランドをひとつの法人の下に再編する動きは、VWグループが世界各国で展開している戦略の一環だ。今後、各ブランドにはブランドディレクターが就任し、その指揮の下で活動を行なう。
1月1日の合併の後、現在VGJ代表取締役社長であるマティアス ・シェーパース氏は、その職を継続しながら、アウディ・ジャパンのブランドディレクターとなる。ベントレーモーターズ・ジャパン、ランボルギーニ・ジャパンは引き続き、それぞれのブランド責任者である牛尾裕幸氏とダビデ・スフレコラ氏が率いる。VWジャパンのブランドディレクターは、現在VWグループイタリアでVWセールスディレクターを務めているアンドレア・カルカーニ氏が就任する予定だ。
なお、VWグループ・ジャパンでは、アンドレア・カルカーニ氏がVWジャパンのブランドディレクターに就任するが、カルカーニ氏はそのキャリアをモータージャーナリストとして開始し、数年間トヨタモーター・イタリア、メルセデスベンツ・イタリアで製品や営業関連のポジションを歴任。その後2010年にVWグループに参画した。それ以降、カルカーニ氏はVWブランドの製品マーケティング責任者やマーケティングディレクターとしての経験を積み、2016年より現職であるセールスディレクターを担当している。
カルカーニ氏は現在、VWグループ・イタリアにて、VWブランドのセールスディレクターを務めており、2022年1月1日にVGJに着任する予定だ。
今回の4法人合併の目的は以下のとおり。自動車によるモビリティは、現在大きな変革を求められ、電動化やデジタル化など、未来のニーズに確実に応えられるよう、グループとしてのシナジーを生かしたビジネスモデルを展開しつつ、ユーザーに魅力的なモビリティを提供できるよう傘下ブランドを輝かせるのが狙いだとしている。(編集担当:吉田恒) _