北米での販売を牽引したソフィストケイトされたSUVではハリアーほか、これもミディアムサイズのクロスカントリー車要素が強い「RAV4」などが好調 268万1200台(前年同期比111.0%)を販売した。
2021年(暦年)のグループ別世界販売台数はトヨタ自動車が前年同期比110,1%の1049万5548台となり、2年連続で首位となった。1000万台を超えたのは2年ぶりだ。とくに日本を除いた海外販売台数は前年同期比113.2%の813万9021台と過去最高を記録した。トヨタの軽自動車を含む国内販売は、前年同期比98,1%の147万6136台にとどまり2年連続のマイナスとなった。
例年、世界販売首位を争う独フォルクスワーゲン(VW)グループは部品供給網に混乱を来たし、888万2000台(同95.5%)と前年実績を割り込むなか、トヨタは昨年に比べコロナ禍の影響が緩和し、半導体不足や部品不足の影響を比較的軽微に抑えた。
北米では堅調なミッドサイズのセダン「カムリ」、SUVではソフィストケイトされたハリアーの大ヒット、これもミディアムサイズのクロスカントリー車要素が強い「RAV4」などが好調で、268万1200台(前年同期比111.0%)を販売した。
2021年の米国内のトヨタ新車販売台数は前年比10%アップの233万2000台。GMの221万8000台を約11万台上回った。米国で海外メーカーが販売トップになるのは史上初めて。
VWを主力マーケットとする中国で明暗が分かれた。VWは中国向けのモデルが半導体不足の影響を大きく受け前年実績比85.9%、330万4800台と低迷。一方、トヨタ単体の販売台数は同108.2%、194万4010台と好調に推移した。(編集担当:吉田恒)