出世払い型奨学金の創設を含め5月に提言か

2022年04月01日 06:53

 岸田文雄総理は30日開いた教育未来創造会議で「教育・人材育成といった人への投資は成長の源泉。誰もが夢や希望を持てる新しい資本主義の実現に向けて、5月中に第一次提言取りまとめを」と指示した。

 岸田総理は「現下の諸外国に比べ科学・技術・工学・数学といった『STEM』や『STEAM』(STEMに芸術が加わる)分野で学ぶ学生の割合が著しく低い状態や少子化などの状況も踏まえ、質・量の両面から、具体的な目標を設定して、デジタル等の成長分野への学部再編、高校・大学の文理横断教育の推進などに向けた具体策を」と指示。

 また奨学金について「ライフイベントも踏まえ、大学卒業後の所得に応じた出世払い型の創設や所得の向上、労働移動の円滑化を図るため、大学・高専や民間などの取り組みを活用した学び直しによるキャリアアップの促進方策などについて、女性活躍の視点も踏まえ、より踏み込んだ提言の取りまとめをお願いする」と5月の第一次提言へ期待を語った。(編集担当:森高龍二)