ステランティスジャパン、プジョーを代表するCセグ「308」フルチェンジ 受注開始

2022年04月16日 09:00

PEUGEOT_308PHEV GT

9年ぶりにフルモデルチェンジしたプジョーブランドCセグメントの中核モデル「308」 写真はHBモデルの最上級PHEVのGT490.6万円 システムトータル225ps(フランス本社公表値)を発揮する

 ステランティスジャパンは、プジョーブランドを代表するCセグメントモデルを9年ぶりにフルモデルチェンジし、新型PEUGEOT 308および308 SWを発表した。消費税込みの価格レンジは305万3000円(308 Allure)から530万6000円(308 SW GT HYBRID)という設定だ。

 歴代プジョー308は、308は世代を超えてグローバル市場で高評価を受けるプジョーの中核モデルであり2014年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、Cセグメントで大きな成功を収め、累計700万台以上を販売してきた。日本でもプジョーブランドを支える重要な存在だ。

 新型308はプジョーの最新世代車として、多くの革新的な機能が組み込まれた。新しいエクステリアデザイン、クオリティが高く大幅に進化、アップデートした『Peugeot i-Cockpit』、ADAS(先進運転支援システム)、電動化を含めユーザーがライフスタイルや利用状況、環境意識など多様な価値観に合わせてパワートレーンを選択できる『パワー・オブ・チョイス』コンセプトに基づき、ガソリン/ディーゼル/PHEVをラインアップする。

 NEW308は、EMP2(Efficient Modular Platform)マルチエナジープラットフォームをベースとしており、1.2リッターガソリン、1.5リッタークリーンディーゼル、そして1.6リッターPHEVの3つのパワートレーンを用意する。トランスミッションは全モデル8速オートマチックで、全モデルがエコカー減税対象となる。PHEVはクリーンエネルギー自動車補助金が交付される見込みだ。

 それぞれのパワーユニットの諸元は、1.2リッター3気筒DOHCガソリンエンジン(EB2)が最高出力130ps/最大トルク 250Nm、燃費17.9km/リッター(WLTCモード)。・1.5リッター4気筒DOHCディーゼルエンジン(DV5)が最高出力130ps/最大トルク 300Nm、燃費21.6km/リッター(同)。

 HYBRID(PHEV 2WD)が1.6リッター4気筒DOHCエンジン(180ps)+フロント電動モーター(110ps)により、システムトータル225ps(フランス本社公表値)を発揮する。容量12.4kWhのリチウムイオンバッテリーをリアアクスル下に搭載。EV走行可能距離はトップクラスの64km(WLTC、HB)。EV走行(ELECTRICモード)時の最高速度は135km/h。充電時間の目安は200V・3kWチャージャーで約5時間、6kWで約2時間半だ。加えてHYBRIDには3つの走行モードを備える。

 ELECTRICモードは電力で走行するゼロエミッションモードだ。システムのデフォルトでバッテリー残量がある場合は優先的にEV走行を選択します。最高速度 135km/h。アクセルペダルを大きく踏みこむようなシーンではエンジンも稼動する。

 HYBRIDモードはモーターとエンジンを総合的にコントロールする効率の良い走行モードだ。始動時は バッテリー残量がある限り ELECTRICでスタートする。特に市街地のゴーストップが多いエリアでは、ガソリンエンジンに比べて大幅に燃料消費量を削減する。

 SPORTSモードはダイナミックな走行のためにエンジン主体で疾駆するスポーツ走行モード。シフトアップのタイミングを遅らせて、エンジンの高出力を引き出す。

 新型はインフォテイメント機能も充実している。プジョーの新しいインフォテイメントシステム『Peugeot i-Cockpit』は、ナビゲーション、ボイスコントロール、コネクティビティの包括的なパッケージが、まったく新たなユーザーエクスペリエンスを提供する。

 ボディタイプは従来通りハッチバック(HB)、ステーションワゴン(SW)の2バリエーションだ。プラットフォームにマルチエナジー対応のEMP2(Efficient Modular Platform 2)を使用。新型308のボディサイズは、HBが全長4420mm×全幅1850mm×全高1475mm、ホイールベース2680mm。SWが全長4655mm×全幅1850mm×全高1485mm、ホイールベース2730mmと先代からひと回り大柄化しており、ゆとりあるキャビンスペースと積載能力を持つ。旧型からの拡大はHBが全長+145mm、全幅+45mm、全高+5mm、ホイールベース+60mm、SWが全長+55mm、全幅+45mm、全高+10mm、ホイールベース±0mmで、すべて室内空間の向上に寄与している。

 サスペンション形式は前マクファーソンストラット式、後トーションビーム式で、ブレーキは全グレードで前ベンチレーテッドディスク、後ソリッドディスクだ。ホイール&タイヤはAllureで225/45R17、GTで225/40R18となる。

 新型308の価格はHBが305.3万円から490.6万円、SWが325.3万円から530.6万円である。(編集担当:吉田恒)