自民党の終戦記念談話、侵略への反省の弁なし

2022年08月16日 07:40

 自民党は終戦の日の15日、党声明を発表。「先の大戦で犠牲となった方々に対し、衷心より哀悼の誠を捧げます」としたうえで「広島、長崎への原爆投下、各都市の爆撃、沖縄における苛烈な地上戦などによって、たくさんの市井の人々の命が失われました。二度と戦争の惨禍を繰り返してはならないと、改めて強く決意いたします」としている。

 一方で、我が国による侵略戦争によりアジア諸国等に多大な損害と苦痛を与えた事への反省の弁は、談話の中には一切なかった。

 談話で自民党は「深刻な事態が続くウクライナ情勢、中国の軍事力強化、北朝鮮によるミサイル発射など、日本を取り巻く安全保障環境は加速度的に厳しさを増しています。わが国は、国際社会と連携し、アジア太平洋地域、そして世界の平和と安定にこれまで以上に積極的に寄与していく必要がある」と強調。

 「毅然とした外交・安全保障で日本を守り、国際社会の平和と安定という未来に向けて不断の努力を重ねてまいります」としている。(編集担当:森高龍二)