五輪巡り高橋元理事ら4人を贈収賄容疑で逮捕

2022年08月18日 06:54

 東京地検特捜部は東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の高橋治之元理事を受託収賄容疑で、大会スポンサーだったAOKⅠホールディングスの青木拡憲元代表取締役会長、青木寶久元代表取締役副会長、上田雄久専務執行役員を贈賄容疑で17日逮捕した。

 東京地検特捜部は高橋容疑者がAOKⅠ側から東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー契約で便宜を図るよう依頼を受け、2017年10月から今年3月までに計5100万円を受け取ったとみている。

 受託収賄で逮捕された高橋容疑者は電通の常務・専務を経て電通顧問を務めるなど電通出身者として活躍してきた人物として知られてきた。

 贈賄容疑で元役員や執行役員が逮捕されたAOKⅠホールディングスは同日「本件事態を厳粛に受け止めており、引き続き、当局の捜査に全面的に協力してまいります」とのコメントを発表した。一方「本件の内容等に関するコメントは捜査中につき差し控えさせていただきます」としている。

今回の事件を巡っては大会組織委員会会長だった橋本聖子参院議員が高橋容疑者宅に家宅捜索が入った際「知らなかった。非常に残念」と語っていたことを受け、SNS上で「知らなかったでは困る。元会長としてそれ相応の責任を取ってもらいたい」と責任を問う声も上がっている。(編集担当:森高龍二)