アフリカに300億ドル規模投入を表明 総理

2022年08月30日 07:33

 岸田文雄総理はチュニジアで開かれたTICAD8(アフリカ開発会議、27日~28日)にオンライン出席し、今後3年間で官民総額300億ドル規模の資金投入をアフリカに行うと表明。「アフリカと『共に成長するパートナー』として、強靱で持続可能な世界の実現に向けて協力していく」とアピールした。

 TICADは1993年に日本が立ち上げた。岸田総理は「皆様と共にアフリカの未来について議論し、我々が直面する様々な課題に対応し、共に成長してきた」と意義を強調。

 そのうえで「アフリカの未来を支える『人』の活力を後押しし、活力を存分に発揮できる質の高い生活環境を整え、生活が脅かされないよう平和と安全を維持することを日本として重視している」と述べ「人に着目した、日本らしいアプローチで、アフリカと共に持続可能な成長を実現していきます」と連携姿勢を伝えた。次回は2025年に日本で開催する。

 官民総額300億ドルの主な取組みでは(1)人々の生活の質改善のため40億ドルの「アフリカ・グリーン成長イニシアティブ」立上げ(2)アフリカの未来を支える30万人の「人材育成」(3)活力ある若者の起業を支えるため、日本経済界による「スタートアップ向け投資ファンド」などがある。(編集担当:森高龍二)