近年、ハンディタイプの電気・電子製品の普及や小型精密機械部品の需要増加により、生産設備の小型化・高精度化が急速に進んでいる。同社は、これらの市場要望に応え、超精密組み立てを可能にした中・小型のスカラ型ロボットを提供し、2010年には出荷台数世界第1位を獲得する。
そのような中、ヤマハ発動機では、小型スカラ型(水平多関節型)ロボットYKシリーズ(YK250XH/YK350XH/YK400XH)をフルモデルチェンジし、新たに「YK250XG/YK350XG/YK400XG」を開発、2011年11月25日より発売する。
今回、開発された「YK250XG/YK350XG/YK400XG」は、高速・高精度・低価格をコンセプトとするヤマハスカラロボットの特徴を受け継ぎながら、モーターや減速機などの機械要素や構造を見直し、高い位置決め精度とサイクルタイムの短縮を実現。精密組み立てが要求される電気・電子部品や小型精密機械部品のあらゆる生産設備において、組み立て、検査、移載、搬送など多様な工程・用途に対応可能なほか、医薬品・医療機器・検査などの医療分野への採用も期待されている。
さらに小型ながら重荷重の作業が可能な高い剛性を発揮するなど、今後の小型スカラ型ロボット市場を拡大していくことが期待される。
なお、「YK250XG/YK350XG/YK400XG」は、11月9日から12日まで東京ビックサイトで開催される展示会「2011国際ロボット展」に出展予定となっている。