政府として調査する考えを示さず 松野官房長官

2022年10月23日 09:20

 松野博一官房長官は21日の記者会見で政府と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係について、政府として調査する考えのない姿勢をみせた。

松野官房長官は「各閣僚それぞれが点検し、旧統一教会との過去の関係を調査・説明し、新たな接点が判明した場合には、その都度、追加的に報告、説明を行い、今後関係を持たないことを徹底することとしている」とこれまでの答弁を改めて繰り返すにとどまった。

 記者団から、各閣僚の点検と言われるが、その点検に漏れがあった。再度点検することを促さないのかと改めて問われ「先ほど、もうしあげた通り」などとした。

 閣僚では山際大志郎経済再生担当大臣の国会答弁が「記憶にない」の繰り返しで、ひどすぎるとの批判も多い。その山際大臣は21日の記者会見で韓鶴子(ハン・ハクチャ)世界家庭統一連合総裁と名古屋市で2019年10月に撮った写真について「(米国元下院議長との意見交換の後に韓氏の)誘いを受けて集合写真を撮影したのではないか」と述べ「事務所にも資料がない」とした。

 立憲の蓮舫参院議員は「3年前の記憶もない。事務所には資料もない。メディアで報じられて思い出す。この繰り返し。この人に日本経済を任せられません。引き際でしょう。岸田総理は何を守っているのか」とツイッターで大臣辞職を求めている。(編集担当:森高龍二)