政府はJアラート(弾道ミサイルや緊急地震速報、津波警報などで全国に瞬時に警報を鳴らすシステム)の改修を含めた改善策に取組むことになった。
政府は3日朝、北朝鮮が発射した弾道ミサイルが日本上空を通過するとして宮城・山形・新潟の3県に避難を呼びかけた。そして「日本列島上空を通過した」と一端は発表。しかし、実際には通過することはなく、その後、訂正を行った。安易なJアラート発令はイソップ物語の「狼少年」になりかねない危惧が出ている。
この問題に松野博一官房長官は「Jアラートはミサイルの落下物などの危険性を速やかに知らせるべく発令するもので、危険性があれば発令するものと認識している」と釈明。
松野官房長官は「日本列島を越えて飛翔する可能性のあるものを探知した旨が防衛省からあり、その後、探知した飛翔体がレーザーから消失した可能性もある旨の伝達を受けた」とし「国民に危険性を速やかに知らせることが適切と判断されたことからJアラートなどで公表した。結果的に日本列島を越えていないことが確認された」と記者会見で述べた。
また「詳細な時系列は情報収集能力を明らかにすることになるので、差し控える」と公表を控えた。松野官房長官は今回の判断、Jアラート発令時間など「システム改修も含めて改善策を検討している」とした。(編集担当:森高龍二)