Hondaは、“いつでも、どこでも、どこへでも、人とモノの移動”を「交通事故ゼロ」「ストレスフリー」で可能とし、「自由な移動の喜び」を一人ひとりが実感できる社会の実現を目指し、CIマイクロモビリティの技術開発に取り組んでいる。
今後、少子高齢化やアフターコロナの社会において、ますますマイクロモビリティによる人とモノの自由な移動ニーズが増加することが予想される状況にある。そのような中、Hondaは高精度地図に頼らず環境を認識しながら自動走行を可能とする「地図レス協調運転技術」および、人間のように対話やジェスチャーでコミュニケーションが可能な「意図理解・コミュニケーション技術」のふたつのコア技術を確立したと発表した。
そして、それらの技術を使った『搭乗型マイクロモビリティ:CiKoMa(サイコマ)』『マイクロモビリティロボット:WaPOCHI(ワポチ)』を常総市の複数エリアで技術実証実験に使用し、現実の生活環境下で技術検証を行なうという。
今後は、常総市内の技術実証実験エリアを順次拡大しながら、2030年ごろの実用化を見据えCIマイクロモビリティの技術をさらに進化させることで、「移動と暮らしの進化」と「交通事故ゼロ」を両立する「Honda CIマイクロモビリティ」の実現を目指す。
具体的には2022年11月より、CiKoMaの4人乗りモデルを活用し、パーク内でAIによる走路認識が困難な白線や明瞭な境界のない走路に対応するため、地図レス協調運転技術の進化させる取り組み・実証実験を実施する。実験開始当初は、グリーンスローモビリティ(ドライバー運転)と安全運転支援の組み合わせからスタートし、その後、地図レス協調運転技術の進化に合わせ、自動走行へ移行する計画だ。
さらに、2023年春からはより進んだ、CiKoMaの4人乗りモデル及び、WaPOCHIを活用し、地図レス協調運転技術と意図理解・コミュニケーション技術を用いた自動走行技術やユーザー追従走行技術の検証に取り組む計画だ。
CiKoMaの実験開始当初は、安全監視員が同乗する自動走行からスタートし、その後、無人自動走行の実現を目指す。WaPOCHIは、販売スタッフをユーザーとする追従走行試験からスタートし、その後、一般ユーザーの買い物などでの試験利用を予定する。(編集担当:吉田恒)