蓮舫氏 通常国会で問うべきことまた増えた

2022年12月30日 12:58

 立憲民主党の蓮舫元行政刷新担当大臣は岸田文雄総理が日本経済新聞社など主催の特別講演会での講演で「歴史の分岐点において、総理大臣の職にある。この自覚をもって、先送りできない問題に正面から愚直に取組み、一つ一つ答えを出していく、こうした挑戦を行っていくことが、私の歴史的な役割であると覚悟している」と語ったことも踏まえて、ツイッターで「歴史的役割と言いながら、国会閉会後に防衛予算倍増、増税、敵基地攻撃能力(の保有)等を次々と決める手法はおかしい」と29日までに発信。

 蓮舫氏は「歴史的役割とは何か、それは国民に支持されているのか。1月早急の通常国会と徹底した審議を求めます」と防衛を巡る問題について追及姿勢を強く示した。

 あわせて、政治とカネ、公選法違反疑惑も出ている秋葉賢也復興大臣の事実上の更迭に関しても言及。「『適材適所』と何度も何度も国会で答弁した岸田総理。なぜ、この年の瀬にひっそりと大臣を変えるのでしょう。国会を閉じて、やりたい放題。来年通常国会で問うべきことがまた一つ増えました」と発信した。

 岸田総理は27日の記者会見で年末年始の内閣改造はないと記者団に答えたが、大臣はこの2か月で4人更迭。しかもポストは経済再生・新しい資本主義・全世代型社会保障担当大臣、総務大臣、法務大臣に続いての復興大臣だ。来年度予算案を審議する通常国会、主要大臣を入れ替えざるを得なかった中での国会、4月の統一地方選をにらんだ動きもあるだけに、岸田内閣にとって難しいかじ取りが続きそうだ。(編集担当:森高龍二)