G7議長として世界的課題の議論をけん引と総理

2023年01月05日 07:39

 岸田文雄総理は4日、今年5月19日から21日に広島で開催される「G7サミット」に向けてのビデオメッセージを出した。総理は「広島は緑豊かな中国山地と静かで波平らかな瀬戸内海に囲まれた美しい街。G7各国のリーダーを広島の地でお迎えできることを楽しみにしていますが、世界の注目が集まる本年を通じて、日本各地が織りなす景色や伝統文化、食、最先端技術まで、我が国の魅力を世界に向けて発信する機会が到来します」と日本の魅力を世界に発信する機会だと冒頭で語った。

 そのうえで「国際秩序を根幹から揺るがすロシアによるウクライナ侵略に直面し、歴史的な転換期を迎えつつある。力による一方的な現状変更の試みや核兵器による威嚇、その使用を断固として拒否し、法の支配に基づく国際秩序を守り抜く。G7議長として議論をけん引し、G7の強い意志を歴史に残る重みを持って、力強く世界に示したい」と強調した。

 また「エネルギー・食料安全保障を含む世界経済、ウクライナやインド太平洋を含む地域情勢、核軍縮・不拡散、経済安全保障、気候変動、保健、開発といった地球規模の課題など、国際社会が直面する課題は山積している」とし「G7の首脳が胸襟を開いて議論を深め、未来に向けてのアイディアとプランを明確に提示するよう、議長国として主導していく」とアピールした。(編集担当:森高龍二)