岸田文雄総理が27日の参院本会議で答弁した「育児中など様々な状況にあっても主体的に学びなおしに取り組む方々をしっかりと後押ししてまいります」との子育て実態を知らない無責任答弁に批判が相次いでいる。「とりあえず、お前が現実の社会を学びなおして来い!」との厳しい声も・・・。
ネット上では出産経験の女性から「出産後…って、出産で体がボロボロの上に、夜泣き対応でまとまった睡眠がほぼほぼとれないのよね。『ゆっくり寝たい』ばっかり考えてたね。結論、(育児中に学びなおしは)無理」との書き込み。
また「岸田首相が女性は産休・育休中に学び直せと発言。日本の女性は男性より子育てに4.6倍もの時間を費やし睡眠時間はG7、OECDとも最短。女性は寝ずに学び直せというのでしょうか」と問題提起。
岸田総理は施政方針演説で「子ども・子育ての支援に、何よりも優先されるべきは当事者の声です。まずは私自身、全国各地で、こども・子育ての『当事者』である、お父さん、お母さん、子育てサービスの現場の方、若い世代の方々の意見を徹底的にお伺いするところから始めます」と力説したが、まさに、「育児中の学びなおし?」が可能なのか、意見を直接聞き、学びなおしが求められそうだ。
30日の衆院予算委員会で立憲の山井和則議員から、この問題を質された岸田総理は「学びなおしを取り組もうとする際、本人が希望した場合には後押しできる環境整備を強化していくことが重要ということを申し上げた。今後、発言について、より丁寧に、誤解のないように発信していきたい。産後・産休の中でさらにさまざまな取組みを行うということは大変な負担であるということは十分に認識している」と釈明した。(編集担当:森高龍二)