浜田靖一防衛大臣は31日の記者会見で、陸上自衛隊で性被害を受けた五ノ井里奈さんが加害者の元隊員5人と国を相手取って横浜地裁に損害賠償の訴えを起こしたことに対する受け止めを記者団から聞かれ「内容について関係機関と検討の上、適切に対応していきたい」と答えた。
そのうえで、ハラスメントに関して「ハラスメントは隊員相互の信頼関係を失墜させ、組織の根幹を揺るがすもので、決してあってはならないものと認識している」と強調。
浜田大臣は「特別防衛監察を着実に実施するとともに、防衛省ハラスメント防止対策有識者会議における検討結果を踏まえて抜本的な対策を確立し、ハラスメントを一切許容しない組織環境を構築するように努める」と語った。
五ノ井さんは元隊員5人に対し連帯で550万円、国に200万円の賠償請求訴訟を30日行った。(編集担当:森高龍二)