NTTデータ、ベトナム社とカード&ペイメント事業で資本提携

2011年10月25日 11:00

 現在、ベトナムでは中央政府、中央銀行を中心にノンキャッシュペイメントの制度整備、普及のための政策推進、必要なインフラ作りが進められている。具体的には、電気・水道・通信などの公共料金、バス・ガソリンなどの公共サービス、税徴収の非現金決済の推進、ショッピングでのカード利用の促進・優遇プログラムの実施。さらにインターネットや携帯電話を利用した電子バンキングや電子決済の普及・推進等、多方面において決済ネットワークやシステムの整備・拡大が計画され、カード&ペイメント事業における成長市場となっている。

 そのような中、NTTデータは、ベトナムのサイゴン・インベストメント・グループ(以下SGIグループ)の1社であるVietUnion Online Services Corporation(Chairperson:Dang Thi Hoang Phuong、General Director:Nguyen Hoang Ly、本社:ベトナム・ホーチミン、以下VietUnion(ベトユニオン)社)と2011年10月11日にVietUnion社の株式40%を取得する資本提携を実施した。

 NTTデータグループは、中期経営計画において、2013年3月期に海外売上高3,000億円、海外売上高比率20%を目標とし、海外での事業拡大に積極的に取り組んでいる。同社のコア事業の一つであるカード&ペイメント分野でも、成長が見込まれるAPAC地域を中心に積極的な事業拡大を進めているという。

 今後同社は、同提携を通じてベトナムでのカード&ペイメント事業の足掛かりを獲得し、CAFIS(R)等で培ってきたカード&ペイメント分野のソリューションやノウハウと、SGIグループの強みである顧客基盤や決済サービスのインフラを相互活用。成長するベトナム市場において、先進的かつ競争力のある各種決済サービスを提供し、ベトナムおよびAPAC地域でのカード&ペイメント事業の一層の拡大を目指す。