林芳正外務大臣は2日、中国・秦剛(しん・ごう)国務委員兼外交部長との会談後の記者会見で「尖閣諸島をめぐる情勢を含む東シナ海、ロシアとの連携を含む中国の我が国周辺での軍事活動の活発化等について深刻な懸念を表明した」と語った。
そのうえで林外相は「双方は安全保障分野を含めた意思疎通の重要性を確認し、近く日中高級事務レベル海洋協議が4年振りに対面で再開されることを評価すること」で一致。林外相は「台湾海峡の平和と安定の重要性についても述べた」とした。
林外相は「G7外相会合及びG7広島サミットでは中国を含め、インド太平洋地域の様々な課題についても議論する」とし「今回の訪中でもウクライナ問題や北朝鮮への対応等の国際的課題を含め、G7としての共通の問題意識も踏まえながら、中国側と率直な議論を行った。議論をしっかり踏まえた上で今後のG7プロセスにおいて議長国として議論を主導していきたい」と述べた。(編集担当:森高龍二)