NTTデータ(以下:NTTデータ)と沖電気工業(以下:OKI)は、グローバル市場におけるNTTデータのITリソースとOKIの長年のビジネスノウハウを融合し、ITを活用した新たなビジネスを目指す。
NTTデータグループは2005年以降、積極的にグローバルビジネスの強化を進めており、日系グローバル企業の各種サポート、欧米ビジネス基盤拡充、中国やインドやベトナムなどの新興国でのIT技術者のリソース拡大に取り組んでいる。そして、世界ITサービス市場における「グローバルトップ5」を目指し、”Global One Team”の考え方のもとに海外グループ会社を活用したグローバルITソリューションを積極的に展開している。また、OKIグループでは、昨年10月に発表した2013年度にむけた中期経営計画における成長戦略の中で、プリンタ事業およびEXaaSTM(エクサース)を中心とするITサービス事業の強化、ATMなどメカトロ商品の海外事業拡大を目指しているという。
今回、NTTデータとOKIが手を組み、それぞれの技術・ノウハウを提供することで、互いのグローバルビジネスを推進していく領域が大きいと判断し、今回のビジネス協業に至った。
協業の第一弾として、世界120カ国で事業を展開しているOKIのプリンタ事業を担っているOKIデータは、NTTデータがマレーシアデータセンターにより提供する「INERPIA/イナーピアR SAPRホスティングサービス」を活用。それにより2013年度までに日本およびアジア圏各拠点におけるデータセンター運用コストの20%削減を目指すなど、さらなるコスト低減に向けた施策を両社で継続検討する。またOKIグループでは、今後東南アジア、南米地域等グローバルビジネスの領域拡大に向け、順次NTTデータのグローバルITサービスの利用を進めることにより、ITインフラ基盤の整備・強化、情報システムの戦略的なコスト低減、事業継続性リスクの軽減、グローバルITガバナンス強化といった業務の高品質化を目指す。
さらに、両社はそれぞれが国内外に持つ顧客基盤、スキル・リソースを活用した商品・サービスの相互展開や、両社のスキル、ノウハウをベースとした新商品・サービスの創出・展開なども図っていく。