岸田文雄総理は8日の記者会見で一連の外遊成果について「ロシアによるウクライナ侵略が長期化する中、1日も早くこの侵略を終わらせなければならない。G7広島サミットではG7が一致して厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を継続していくことを確認するとともに、ウクライナへの揺るぎない連帯を確認する機会にしたい」と改めてロシアによるウクライナ侵略を早期に終わらせるための連帯の強化を行う機会にするとした。
また岸田総理は「アジア開催のサミットであることを踏まえ、東アジア情勢を含めたインド太平洋の課題についてもしっかり議論し『自由で開かれたインド太平洋』におけるG7の連携も確認する機会にしたい。一連の外遊の成果は今申し上げたようなG7サミットにするために様々な議論を積み重ねてきたと考えている」と述べた。
また核兵器なき世界に向けた成果文書の見通しについて岸田総理は「国際的な安全保障環境が一層厳しくなっている中、ロシアの核兵器による威嚇、北朝鮮の核・ミサイル開発などにより、核兵器のない世界に向けての道のりは一層厳しくなっていると感じている」とした。
そのうえで「だからこそ、現実を理想に近づけるためにも、再び、気運を盛り上げていきたい。G7広島サミットをそうした貴重な機会にしなければならないと思っている。そのためにも、現実的かつ実践的な取組みを着実に進めていきたいと考えている。こうしたメッセージをどのようにサミットの成果として国際社会に示していくか、G7のシェルパ―を中心として調整協議を続けている。どのようなメッセージを発していくのか、ぎりぎりまで調整を続けていきたい」と記者団に答えた。(編集担当:森高龍二)