エジプト・アラブ共和国を訪問中の岸田文雄総理は４月３０日夕（日本時間）からアフマド・アブルゲイト・アラブ連盟事務総長と歓談。「アブルゲイト事務総長から国連パレスチナ難民救済事業機関（UNRWA）に対する支援を含め、アラブ地域の平和と安定に対する様々な日本の貢献に対する謝意が示された」（外務省）。９月に日アラブ政治対話会合を催すことになった。
またウクライナ、中東和平、スーダンを含む地域・国際情勢について意見交換があり「緊密な協力の下、法の支配に基づく国際秩序の維持・強化に向け、日アラブ間の連携を深めていくことを確認した」としている。
また岸田総理はアラブ連合各国常駐代表らの表敬を受け「貿易、投資、エネルギー、技術、人材育成などの分野において、日アラブ経済フォーラムの枠組みを通じ、アラブ諸国との経済関係の更なる拡大・深化を押し進めていきます」と語るなど、政治、経済、文化等、様々な分野でのアラブ諸国との関係の一層拡大への期待を伝えた。
また、岸田総理は「国際社会は今、ロシアによるウクライナ侵略に直面し、国際秩序を根幹から揺るがされている」とし「力による一方的な現状変更の試みに対し、日本は友人であるアラブ諸国の皆様と手を取り合い、国連憲章にある主権や領土一体性の尊重といった原則が守られるよう共に声を上げ、法の支配に基づく国際秩序を強化していきたいと考えています」と法の支配に基づく国際秩序強化への連携を呼び掛けた。（編集担当：森高龍二）
