浜田靖一防衛大臣は9日の記者会見で今月6日、7日に中国とロシアの爆撃機が日本海、東シナ海、太平洋で長距離にわたる共同飛行し、当該飛行には両国のものと推定される戦闘機延べ約20機が合流したことを確認した、と公表した。確認したことを公表するのは今回が初めてとしている。
浜田大臣は「今般の飛行を含め、我が国周辺での中露両国による度重なる共同飛行は我が国周辺における活動の拡大・活発化を意味するとともに、我が国に対する示威行動を明確に意図したもので、我が国の安全保障上、重大な懸念だ」と述べた。
浜田大臣は「中露両国が近年、今回確認されたような爆撃機の共同飛行のほかにも、艦艇の共同航行や各種訓練を実施するなど軍事面での連携を強化している。こうした点を踏まえ、防衛省・自衛隊としては我が国の領土・領海・領空を断固として守るため、引き続き警戒監視に万全を期していく考えだ」と強調した。(編集担当:森高龍二)