日米韓3か国首脳は18日の会合で3か国協力の新たな羅針盤となる「キャンプ・デービットの原則」を決定した。「日米韓3か国の安全保障協力の目的は、地域全体の平和及び安定を促進し、強化することだ」と明記している。
また「主権、領土一体性、紛争の平和的解決及び武力の行使に関する原則を堅持するという我々のコミットメントは揺るぎない。いかなる場所におけるこれらの原則に対する脅威も、あらゆる場所におけるこれらの原則の尊重を損なうことになる」と記述している。
核問題について「日米韓は核兵器不拡散条約の締約国として、不拡散へのコミットメントを遵守。我々は核兵器のない世界の実現が国際社会の共通の目標であることを再確認し、核兵器が二度と使用されないことを確保するよう引き続きあらゆる努力を尽くす」と努力を明記。
また「日米韓はインド太平洋国家として、国際法の尊重、共有された規範及び共通の価値に基づく自由で開かれたインド太平洋を引き続き推し進める」とし「我々は、力又は威圧による、いかなる一方的な現状変更の試みにも強く反対する」とした。
台湾海峡にも言及している。「我々は国際社会の安全と繁栄に不可欠な要素である台湾海峡の平和と安定の重要性を再確認する」とし「台湾に関する我々の基本的な立場に変更はないことを認識し、両岸問題の平和的な解決を促す」とした。
また気候変動問題について「気候変動に対処するための協力にコミットしており、関連する国際機関を通じてリーダーシップを発揮し、解決策を提供すべく共に取り組む。我々は、グローバルな課題及び安全の欠如の根本的な要因を共同で克服するため、我々の開発・人道支援における協力を強化することにコミットしている」とした。(編集担当:森高龍二)