国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)出席のためアラブ首長国連邦・ドバイへ出発にあたり、岸田文雄総理は30日の会見で「G7広島サミットで我が国が取りまとめた多様な道筋の下でネット・ゼロという共通の目標を目指すというアプローチを、世界の排出量の半分を占めるアジアにおいて、我が国の技術や金融力を総動員してリードしていく、こうした我が国の決意をはっきり示す場にしたい」と語った。
岸田総理は「イスラエル・パレスチナ情勢では現地で、この機会を利用し、イスラエル、エジプト、ヨルダン、カタール、こうした地域の平和と安定に重要な役割を果たす各国と率直な意見交換を行い、事態の早期の鎮静化、人道状況の改善等に向けて連帯していく思いを確認したい」と述べた。
またキッシンジャー元米国務長官の逝去について「米中国交正常化など地域の平和と安定に大きな功績を残された方。私自身も若い頃から度々直接お会いさせていただき、知見を賜った方でもあり、今日までの偉大な足跡に心から敬意を表します、そして哀悼の誠を捧げさせていただきたい」と冥福を祈った。(編集担当:森高龍二)