東京商工リサーチが今年10月に実施したインターネット・アンケート調査によると、対象となった4747社の内、忘年会・新年会を予定していると回答した企業は54.4%にのぼり、4年振りに過半数を超えたことが分かった
東京商工リサーチが今年10月に実施したインターネット・アンケート調査によると、対象となった4747社の内、忘年会・新年会を予定していると回答した企業は54.4%にのぼり、4年振りに過半数を超えたことが分かった。
自粛ムードだった去年までとは一転、今年の年末年始は、仕事以外のプライベートでも忘年会や新年会の予定が詰まっているという人も多いのではないだろうか。食べ過ぎや飲み過ぎには充分、注意してもらいたいものだ。
二日酔いもさることながら、この時期は胃腸の調子にも気を配りたい。ただでさえ、年末は忙しさでストレスも増え、胃腸のトラブルが多くなる時期。そこへ過度な飲食や飲酒が加わると、一気に体調を崩してしまうことにもなりかねない。
腸には、免疫細胞の60%以上が集結しているといわれているため、腸内環境が悪化すると免疫力が低下し、風邪などの感染症にもかかりやすくなる。一時的な不調だと侮っていると、慢性化し、大腸がんなどのリスクも高まってしまう。それを避けるためには、普段から腸内環境を整えることを心掛けてほしい。
「腸内環境を整える」と聞くと、すぐに乳酸菌を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。
人間の腸の中には、総重量で1.5㎏以上ともいわれる量の腸内細菌が生息している。腸内細菌は大きく分けて「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」という3つに分類されて、それぞれにバランスを保っている。その「善玉菌」のひとつが乳酸菌だ。乳酸菌は、消化を助けたり、栄養素を作り出したりする他、大腸がんや悪臭、ガスの原因となる悪玉菌の増殖を抑えてくれる働きもある。
身近な食品では、味噌やぬか漬け、納豆、ヨーグルト、チーズ、キムチなどの発酵食品が、乳酸菌が豊富といわれているが、乳酸菌飲料やサプリメントで意識的に摂取している人も多いかもしれない。
多くの日本人にとって、乳酸菌飲料の代表格といえば「ヤクルト」を思い浮かべる人は多いと思うが、ヤクルトと一口に言っても、実は様々な種類がある。最もオーソドックスな「Newヤクルト」だと、腸内環境を改善する乳酸菌シロタ株が1本(65ml)あたり200億個含まれているが、少し高い値段設定のYakult(ヤクルト)1000になるとヤクルト史上最高密度の1000億個が1本(100ml)あたりに入っている。また、Yakult1000は機能性表示食品なので、「ストレス緩和」や「睡眠の質向上」の機能もあるという。
最近では、ミツバチ産品由来の「はちみつ乳酸菌」への注目も高まっている。
蜂蜜やローヤルゼリーなどのミツバチ由来の食品は、良質な健康食品として知られているが、ヒトに有用な乳酸菌が含まれていることを世界で初めて発見したのは、養蜂大手の山田養蜂場だ。同社の研究によると、ローヤルゼリーや、ミツバチが巣の中で花粉を発酵させて作る保存食「蜂パン」などから、137株もの乳酸菌が発見されたという。
ミツバチの巣は常に35℃前後の快適な温度で保たれているが、これは同時に雑菌や病原菌が増えやすい温度でもある。ところがミツバチは健康に過ごしている。そのことに疑問を持った同社が8年もの歳月をかけて徹底的に調べ上げたところ、この発見に至ったそうだ。
同社では、これを飲みやすい顆粒タイプ(ヨーグルト味)の商品として開発している。1包1gの中には、同社が独自開発した「はちみつ乳酸菌YB38」が何と1000億個も配合されており、他にも、生きて腸まで届くビフィズス菌、健康を維持する酪農菌と、選び抜かれた善玉菌が含まれている。腸の健康に不安を感じる人はもちろん、日々の健康維持のためにも、気になった人はぜひ一度、試してみてはいかがだろうか。
腸内の善玉菌は、加齢ともに減少することも分かっている。年末年始だけでなく、元気で長生きするためにも腸内環境を大事に考えたいものだ。(編集担当:藤原伊織)