自民党は5日、政治資金収支報告の訂正を行った安倍派と二階派の議員98人分のリスを衆院予算委理事会に提出した。ただ立憲民主党の安住淳国対委員長は記者団に「名簿では5年分を求めていたが3年分しかなかった。支出や日付など具体的記述がなく、不誠実」とした。
そのうえで「安倍派・二階派議員のうち、裏金を受け取った議員に対し自民党が事情聴取を進めていると聞いている。聴取が済み次第、内容を国会に提出するよう求める」。
また自民党全議員を対象にした裏金授受有無のアンケート調査の結果の資料提出が5日までになかったことに関して、安住氏は「岸田総理(自民総裁)は調査を速やかに行うと表明しているので、結果は遅くても来週中に明示いただきたい」と、これら3点について、揃えて資料提出を自民党の浜田靖一国対委員長との会談で求めた。
これに浜田氏からは「できれば今週中、遅くとも来週初めには提出したいとの回答があった」と記者団に語った。岸田文雄総理はこの日の予算委員会で「今国会で政治資金規正法改正を実現する」と答弁したが、どこまで実効性ある内容になるのかは今回の問題の全容解明こそ、その前提になるといえよう。(編集担当:森高龍二)