岸田文雄総理は24日の参院予算委員会で自民党派閥の政治資金パーティーでの裏金づくり(政治資金収支報告書への不記載)が森喜朗元総理のころ始まったとする関係者の発言が相次ぐ中で、森氏の関わりについて「森元総理に電話で聴き取り調査したが、森元総理の直接の関与事実は確認できなかった」とこれまでの答弁を繰り返した。
また聴き取り調査の時間について3分だったとする一部報道に関しても「聴き取りの実効性を高めるため、内容などは明らかにしないことを前提にしている。聴き取りの長さや内容など具体的な内容などを推定させることへの答えは控える」と一切答えなかった。
立憲民主党の杉尾秀哉議員が「具体的な関与は確認できなかったではなく、確認しなかっただけではないか」と総理の姿勢を問題視。岸田総理が森元総理への聴き取り調査の結果について何ら客観的資料を示さないことから、杉尾氏は森氏の国会への参考人招致か、証人喚問しかないと提起。
岸田総理は「証人喚問等については国会においてどのような対応をするのかを判断頂くものと考えている」と通り一遍の答弁。杉尾氏は「こんな無責任政治はない」と断じた。(編集担当:森高龍二)