木原稔防衛大臣は25日の記者会見で夏に日米韓3か国で共同訓練「フリーダム・エッジ」を実施するとし「訓練は特定国や地域を想定したものではございません」と述べた。
そのうえで「安全保障環境が大変厳しい中、安全保障上の課題に対応し平和と安定を維持・強化するためには日米韓3か国の組織化された能力及び協力を強化する必要があり『フリーダム・エッジ』等の3か国共同訓練の実施を含め、引き続き3か国の安全保障協力を強化していく」と強調した。
木原大臣は「フリーダム・エッジの具体的な実施時期や内容等については3か国で緊密に調整を行っている最中」と述べた。
自衛隊は他国軍隊との共同訓練を強化しており、木原大臣は7月19日から25日にかけては航空自衛隊がドイツ、フランス、スペインの空軍と共同訓練するとし「百里基地周辺において日仏共同訓練、千歳基地周辺において日独スペイン共同訓練及び日独共同訓練を実施する予定」と述べた。
木原大臣は「各国軍隊との共同訓練は自衛隊の戦術技量を向上させるのみならず、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて各国との連携を深化するもの」と意義を挙げた。そのうえで「防衛省・自衛隊は安全保障上の課題が多く存在するインド太平洋地域において、これらの国と共同訓練をはじめとする防衛協力を今後も進めていく」とした。(編集担当:森高龍二)