立憲民主党の野田佳彦代表は10日までの記者会見で「来年の参院選挙は極めて大事な選挙」と政権与党へのステップ段階の選挙との意識を明確にするとともに「そのための準備へ、候補者を公募する」と発表した。また参院選挙に向けた総合選挙対策本部を近々に開催したい意向。
野田氏は「衆議院も常在戦場で、いつあるか分からないので、衆参両方での候補者を公募したい」とした。
自民、公明は今回の総選挙で議席を大きく減らし、自公合わせても衆議院では過半数を割り込んだ。この劣勢を解消するために来夏の参院選挙が「衆参ダブル選挙」になる可能性も否定できない。
野田氏はさきの総選挙で公募や政治塾から15人を超える候補者を出すことができたとし、「政治塾もスタートする準備に入っていきたい」とした。野田氏は「来年の参院選挙で大きく飛躍できるようがんばりたい」と強調した。
野田氏はこれまでに維新、共産、国民、社民の各党党首と会談し、企業・団体献金の禁止や政策活動費の廃止、政治資金パーティーなど、政治改革・国会改革についての考えをお伝えしてきたとし、政治改革については野党案をまとめるうえでの立憲案をベースにしていきたいとの考えを示した。
野田氏は特別国会終了後、野党案作成に努め、臨時国会で野党案を議員立法で提出し政治改革特別委員会で議論の俎上に載せ、与党に実現を迫る形に持っていきたいとした。また旧文通費の使途公開など透明性確保のための法案の成立も目指すとした。(編集担当:森高龍二)