石破茂総理、三原じゅん子女性活躍・男女共同参画担当大臣は「国際女性の日」(8日)にちなんでメッセージ動画を配信し、「全ての人が希望に応じて働くことができる環境づくり」などへの取組みを進めると発信した。
一方で、両氏ともに「選択的夫婦別姓(別氏)制度」に関して触れなかった。女性が国際社会の中で働きやすくするよう経団連も連合も「選択的夫婦別姓制度の創設を」と求めているが、自民党内では賛成派、反対派が分かれ、党内タカ派の高市早苗元総務相らは特に創設に反対しているが、夫婦同姓という強制でなく、夫婦間での同性にするか、別姓にするか、自由選択できるようにする制度だけに、創設へ石破総理のリーダーシップが期待されている。
石破総理は「女性活躍・男女共同参画は全ての人が生きがいを感じられ、多様性が尊重される社会の実現、我が国の経済社会の持続的な発展において不可欠な要素」と明言。
そのうえで「女性の皆さん、働きやすく魅力ある職場づくりを進めるため、アンコンシャス・バイアス、無意識の思い込みの解消を図るとともに、男女間の賃金格差是正にも取組んでいく。女性の雇用におけるL字カーブの解消、男性の育児休業の推進にも積極的に取組み、社会の構造・意識の変化につなげていく。総理として我が国及び世界の全ての女性が生き生きと自ら選んだ道を歩んでいただけますように力を尽くす」と強調した。
三原大臣は「女性に選ばれ、女性が活躍できる地域づくり」に向けては、地域ぐるみでジェンダー・ギャップの解消に取り組む連携・協働体制を構築するため、「独立行政法人男女共同参画機構法案」等を今国会に提出します。また、厚生労働省等と連携し、来年3月に期限を迎える女性活躍推進法の延長等を含め、女性の職業生活における活躍の更なる推進に向けて、取組を進めていく。女性活躍・男女共同参画を担当する大臣として、全ての人が生きがいを感じられる、多様性が尊重される社会の実現に向けて決意を新たに取組んでいくことをお誓いします」と語っている。(編集担当:森高龍二)