日米硫黄島戦没者合同慰霊追悼顕彰式に参列した石破茂総理は29日、戦後80年という節目に当たって、国民へ、世界へ、総理としてどのような発信をしていくのか「現時点において、何ら、スケジュール、発出の仕方というものが決まっている訳ではありません。やはり、どうすれば平和というものを築くことができるのかというのは、過去の検証とともに、未来への思いを込めて、我々は考えていきたい」と検証の上に立って、未来への思いを伝えていきたいとの思いを強く示した。
また故・田中角栄元総理の言葉を引用し「私の政治の師であります田中角栄先生が『あの戦争に行ったやつがこの国の中心にいる間は、日本の国は大丈夫だ。しかし、そういう人たちがいなくなったときが怖いんだ。だからよく勉強してもらわなければいかん』ということを仰っておられました」と戦後生まれの世代へ、戦争を検証し、二度と誤った道に進まないよう努力を継続する必要を強調した。
石破総理は「戦後80年。15歳で従軍された方も齢(よわい)90歳を超えておられ、戦火の中を逃げまどった方々も相当の御高齢となっておられる。私たちは、本当に二度と戦争を起こさないために、今、何をすることができるのか、何を考えねばならんのかということを、平和を確固たるものとするために、日本国の独立と平和を確固たるものとするために考えていきたいと思っている」と語った。(編集担当:森高龍二)