近年、プレミアム日本酒が国内外でブームになっている。プレミアム日本酒とは、高精米や長期低温発酵など、より手間暇をかけて造られた日本酒や、希少な原料を用いることなどで生産量が限られ、入手困難な銘柄など、希少価値の高い日本酒のことを指す。普段はあまり日本酒を飲まないという人でも、「十四代」や「獺祭」、「新政」などの銘柄の名前くらいは聞いたことがあるのではないだろうか。
プレミアム日本酒は、普通酒と呼ばれる一般的な日本酒と比べて価格の高いものが多い。それでも人気が高いのは、どうしてなのだろうか。
その理由の一つは、何といっても「味わい」だろう。プレミアム日本酒は、各々の蔵元が技術の粋を結集し、特別な製法を駆使したり、厳選された原料を使用したりして醸造しているので、味わいや香りがとくに洗練されており、入手が難しくなることで希少価値が増す。さらにメディアやSNSなどで話題に上ることも多く、人気や興味に拍車をかけている。そんな特別感のあるプレミアム日本酒は、とくに祝いの席や記念日、特別なシチュエーションの宴席、またギフトにも最適だ。
幻の日本酒の異名を持つ「十四代」や、フルーティな味わいで日本酒ビギナーにも受けがいい「獺祭」などがプレミアム日本酒の代表格として知られているが、もちろん他にも美味しいプレミアム日本酒は存在する。
例えば、日本を代表する酒どころ「灘五郷」の老舗酒蔵・白鶴酒造も、280年に及ぶ長い歴史の中で培ってきた最高峰の技術を詰め込んだプレミアム日本酒「天空」を展開している。国内にとどまらず、海外からも注目を集めているこの「天空」シリーズは、原料米の選定、酒造り、パッケージデザインに至るすべてに「最高の技」を詰め込んだ、白鶴のシンボリック商品だ。2月28日には、「天空」シリーズの新商品として、香味バランスの優れた中取りのみを丁寧に集めた「天空 中取り 純米大吟醸」が新発売されている。
「天空 中取り 純米大吟醸」は、酒米の最高峰といわれる「山田錦」と白鶴が独自開発した山田錦の兄弟品種である「白鶴錦」の異なる原料米を使用した2商品を展開。2本を並べると、ラベルに羽ばたく鶴が、互いに向かい合うデザインが美しい。「天空」は、杜氏・蔵人の勘や経験だけでなく、データ分析を活用した麹造り、醪(もろみ)管理を徹底しており、「香りのふくらみ」、「透明感のある後味」が特長だ。一本1万5千円と、少々お高くはあるものの、その価値は十分にあるのではないだろうか。
また、同じく灘五郷の菊正宗では、灘の名水「宮水」と、菊正宗嘉納会によって収穫された「山田錦」、そして丹波杜氏秘伝の技で造り得た純米大吟醸「嘉宝」がある。火入れの回数を1回のみにすることで、フレッシュで上品な味わいにこだわった、菊正宗のフラッグシップ商品だ。スッキリとした飲み心地は、和食はもちろん、洋食との相性も良い。
一方、京都の酒どころ伏見の月桂冠も、プレミアム日本酒として純米大吟醸「宝麟」を販売している。同社独自の「突きハゼ麹」を「宝麟酵母」で、10度未満の低温でじっくりと約30日かけて発酵させることで、マスカットのような華やかな吟醸香となめらかな味わいが特徴の日本酒だ。カンヌ国際映画祭で開催されたJAPAN NIGHTでもワイングラスで提供され、現地の参加者にも大好評だったという。
春は、お祝いや門出の季節。大切なハレの日に大切な人と、極上のプレミアム日本酒でともに過ごしたらきっと、より特別で華やかな思い出になるのではないだろうか。(編集担当:今井慎太郎)