SUBARUは、米国ニューヨークにて新型「アンチャーテッド(UNCHARTED)米国仕様車」を世界初公開した。新型アンチャーテッドはSUBARU初のコンパクトクロスオーハバーBEVで、2026年初頭に発売される予定だ。
SUBARUグローバルバッテリーEVラインアップの第3弾となる新型「アンチャーテッド」は、コンパクトなサイズながら、BEVらしくトルクを活かした走行性能と、使い勝手や取り回しの良さといった実用性を兼ね備えた新型EVだ。
「アンチャーテッド(UNCHARTED)」という車名は、「地図に載っていない、未知の」を意味し、行ったことのない場所へも気軽に出かけ、自分の世界を広げてほしいという想いを込めたモデル名だ。
BEVとしての基本なスペックを紹介すると、電池・充電性能では、74.7kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを採用し、FWDモデルでは約300マイル(約466km)以上、AWDモデルでは約280マイル以上の航続距離を確保した。
また、バッテリープレコンディショニングを採用し、バッテリーを充電に最適な温度に維持することで、充電量10%から80%までの急速充電時間を約30分とした。さらに、ソルテラ改良モデルと新型トレイルシーカーに続き、充電ポートにテスラ規格とも云える北米充電規格(North American Charging Standard)を採用した。
パワーユニットに注目すると、高出力モーターを採用することで、バッテリーEVらしいレスポンスよくトルクを発生させる特性を活かした、リニアで伸びのある加速を提供する。また、SUBARUが培ってきた技術を活かしたサスペンション、電動パワーステアリングのセッティングや、新たなAWD制御の採用により、ドライバーがより意のままに操ることができる走りを実現した。
スポーツとGTモデル、2グレードにはシンメトリカルAWDとX-MODEを装備し、最大290マイル(約466km)の航続距離と338馬力を提供する。
システム最大出力は、FWDモデルは221馬力、AWDモデルは338馬力(開発時における試算値)を発揮する。
安全装備は充実している。EyeSightドライバー支援技術一式を搭載し、プリコリジョンブレーキ、フロントクロストラフィックアラート、ブラインドスポットモニター、車線逸脱警報、緊急停止支援などを含む。
使い勝手および取り回し性では、ソルテラに対して全長が約170mm短いため、取り回しのよいボディサイズとしながらも、十分な荷室容量を確保した。新型アンチャーテッドは、2026年に米国市場での導入を予定している。
手頃な価格と航続距離を重視する顧客向けには、エントリークラスのプレミアムFWD車を限定モデルとして提供する。前輪駆動で300マイル超の航続距離と221馬力を低価格で提供する。(編集担当:吉田恒)