石破茂総理は23日、海自横須賀基地で隊員らに訓示した際、北朝鮮とロシアの関係などに懸念を示した。
訓示で石破総理は「北朝鮮は核・ミサイル能力の向上を引き続き追求し、ロシアによるウクライナ侵略にロシアへ兵士を派遣し、その見返りにロシアから核・ミサイル関連技術が移転される、このような懸念を抱いている」とした。
また「中国はロシアとの軍事的連携を強化している」とし「我が国の主要なエネルギー供給源である中東においてはイスラエルとイランによる緊張状態が継続、そのイランはロシアに無人機を供与している」と述べ「欧州、中央、東アジアの安全保障環境は互いに密接に連関し、欧州、中東の出来事が自分たちの安全や暮らしに影響を与える世界に我々は生きている。そのため抑止力強化の取組みを一層果敢に進めていかねばならない」と防衛体制の強化を強調した。
また隊員の処遇改善について「国防の最前線に立ち、全身全霊をかけて任務を遂行する諸官の努力が我が国の抑止力であり、国民の命と平和な暮らしを守るそのもの。国家の独立を守る力そのもの。諸官が枢要な任務に誇りと名誉を持って専念できるよう万全の体制を構築することは政府として当然の責務」と述べ、政府挙げて自衛官の生活・勤務環境、処遇改善へ、これまでに30を超える手当の新設、金額引上げなど過去に例のない政策を実現したが、さらに「諸官の声に耳を傾け、更なる施策を検討し、実施していく」と処遇改善へ姿勢を示した。(編集担当:森高龍二)