自民党新執行部の人事が7日の総務会で高市早苗新総裁の下、発表された。麻生太郎氏が副総裁となり、幹事長に麻生氏の義弟・鈴木俊一氏が就任した。鈴木氏は財務大臣や党の総会長を歴任している。夫婦別姓に反対。直近では「どちらかと言えば反対」と朝日新聞アンケートに回答。2014年当時、女性宮家創設にも反対の姿勢を示している。
今回の人事では政調会長には小林鷹之氏、総務会長には今回の自民党総裁選で高市氏の立候補推薦人になった有村治子氏が就いた。有村氏は高市氏と同様に女性宮家創設には反対。閣僚時代には高市氏や山谷えり子元国家公安委員長らとA級戦犯合祀の靖国神社例祭に参拝している。
選対本部長に古屋圭司氏、組織運動本部長には元総務大臣の新藤義孝氏(女性宮家創設に反対)、広報本部長に鈴木貴子氏が決まり、執行部はコアな右議員で占められた。
また幹事長代行には裏金・旧安倍派5人衆のメンバーで女性宮家創設に反対の萩生田光一氏を起用。国対委員長には選択的夫婦別姓に反対、女性宮家創設に反対の梶山弘志氏が就いた。
今回の体制はあくまで自民党内の体制だが、高市氏が国会で首班指名され、高市内閣が発足し、裏金議員が閣僚、副大臣、政務官に名前を連ねれば立憲、共産などから「解党的出直しどころか、より悪化した自民党」との追及は免れないだろう。高市氏の党総裁とは違う、総理としての視点が試されそうだ。(編集担当:森高龍二)